東京カンテイ

2021年4月20日号　

東京カンテイのデータベースに登録された首都圏の中古マンション（ファミリー）の売り希望価格をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均坪単価（3.3m2）を算出 単位：万円　カッコ内の数値は事例物件の平均築年数/同専有面積「現状価格」は20年12月～21年2月までの3ヵ月間を集計

馬橋の坪単価、大幅上昇

JR常磐線（上野～天王台）の平均坪単価は147万円で、1年前から3.9％、5万円上昇した。事例数は3047件（前年より173件減）、平均築年数は25.3年（1年前25.5年）、平均専有面積は64.09平方メートル（同63.52平方メートル）。今回掲載区間（北松戸～天王台）の最高値は柏の105万円。

平均坪単価の大幅上昇が見られたのは馬橋で、1年間前と比べて26.0％上昇した。平均築年数が39.5年で、1年前に比べて1.2年築浅化が進んだため。加えて、築40年近くの流通物件ではリフォーム事例が多くなるため、それも単価の大幅上昇に影響を与えたと想定される。

柏は今回の掲載区間の中では高値だが、上昇率は2.9％にとどまっている。

我孫子の平均坪単価も19.2％もの上昇となった。これも4.1年築浅化したため。一方で、隣駅の北柏は3.3年、天王台は4.8年築古化が進み、平均坪単価の下落（北柏7％下落、天王台17.2％下落）に現れた模様。

住宅新報社　データ提供：東京カンテイ