2025年10月28日号
東京カンテイのデータベースに登録された首都圏の中古マンション(ファミリー)の売り希望価格をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均坪単価(3.3m2)を算出 単位:万円 カッコ内の数値は事例物件の平均築年数/同専有面積「現状価格」は25年7月~25年9月までの3ヵ月間を集計

都市、郊外で二極化様相
JR横須賀線(東京~久里浜)における平均坪単価は305万円で1年前に比べて69万円、29.1%上昇した。事例数は4796件(前年より455件増)、平均築年数が29.3年(1年前も同じ)、平均専有面積は69.75平方メートル(同68.70平方メートル)。同路線の最高値は品川の712万円。
前期に続き、上昇の都市部と下落の郊外部という二極化の展開。
品川は前期に続く20%台の上昇で712万円。前期に減少した事例数が今期は559件に増え、平均専有面積は81平方メートル台に拡大した。
西大井、武蔵小杉も好調。どちらも事例が若返り、上昇率も二桁まで伸ばした。
横浜は44%台の上昇で坪459万円。事例数は同路線最多の824件で平均築年数も2年以上若返った。
連続下落の保土ケ谷、戸塚、鎌倉はいずれも事例数が豊富だが、事例の築古化により、前期から下落幅が拡大。鎌倉は平均築年数が上積みされ、40年を超えた。東戸塚や逗子は上昇に転じた。