2025年8月5日号

東京カンテイのデータベースに登録された首都圏の中古マンション(ファミリー)の売り希望価格をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均坪単価(3.3m2)を算出 単位:万円 カッコ内の数値は事例物件の平均築年数/同専有面積「現状価格」は25年1月~25年3月までの3ヵ月間を集計

築古化の中野が連続下落

東京メトロ東西線(中野~西船橋)の平均坪単価は279万円。1年前に比べて23万円、9.1%上昇した。事例数は4371件(前年よりも1302件減)、平均築年数が33.0年(1年前は32.1年)、平均専有面積は59.48平方メートル(同60.84平方メートル)。今回掲載区間(中野~門前仲町)の最高値は大手町の824万円。

今回唯一の下落となった中野駅。下落率はわずかながら前期に続く下落で平均坪単価は350万円となった。物件の築古化が進み、平均築年数は35年台まで伸びた。高田馬場も築古化が進んだが、連続上昇で坪366万円。

早稲田神楽坂は事例が若返った影響でどちらも二桁の大幅上昇となった。九段下は事例数が55件(前期比8件減)と他駅より少ないが、平均築年数を約25年まで下げ、今期は38%台の上昇となった。

茅場町は平均築年数が30年台後半まで伸びたが、二桁の連続上昇で坪368万円となった。大手町、日本橋の上昇率も大きいが、どちらも事例数が30件を下回っている。

住宅新報社 データ提供:東京カンテイ