2021年3月23日号 

東京カンテイのデータベースに登録された首都圏の中古マンション(ファミリー)の売り希望価格をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均坪単価(3.3m2)を算出 単位:万円 カッコ内の数値は事例物件の平均築年数/同専有面積「現状価格」は20年9月~20年11月までの3ヵ月間を集計

大宮、交通至便も上昇せず

東武野田線(大宮~船橋)の平均坪単価は106万円で1年前から4.4%、4万円上昇。事例数は2469件(前年より88件増)、平均築年数が26.6年(1年前26.1年)、平均専有面積は69.71平方メートル(同68.91平方メートル)。今回掲載区間(大宮~江戸川台)の最高値は北大宮の135万円。

ファミリー向けが多い同路線。埼玉県内を中心とした今回区間では下落駅が前期より増加した。ただ、一定の事例数を有する駅が限定的なため、個別事例の影響を受けやすい状況にある。

同路線最多事例の583件を誇る大宮は前期の横ばいから4%下落し、平均坪単価は130万円となった。近年、都心への交通利便性や生活環境の良さなどから「住みたい街」としても注目を集めるが、平均坪単価の上昇は見られていない。

事例数200件以上で推移する春日部も下落基調。築古化が加速し、今期は平均築年数が30年を超えた。

岩槻は上昇が拡大し、堅調に推移している。

住宅新報社 データ提供:東京カンテイ