X

More Smiles

モアスマイルズ

Try
# 00

パーパスドリブンな経営へ
これまでを超える東京カンテイの未来へTry

「不動産取引に安心と科学を提供し流通の促進を図る」ことを企業理念に掲げ、40年もの間、ブラックボックスになりがちな不動産価格に光を当てることで、成長し続けてきた。また、国内最大級の不動産データベースを構築し、今や業界内の地位は確固たるものになった。

「近年の東京カンテイは、その企業理念を達成できていると言えます。しかし、それゆえに次はどこへ向かうべきか、社員の皆さんが迷う場面も増えているように感じました」そう話すのは長田千江美社長。

目の前の業務に日々真剣に取り組む一方で、自分たちの会社の事業が社会にどれほど貢献しているのか、社員にとっては見えづらくなっていた。また、事業と組織が拡大するにつれて、各々が大事にしていることに少しずつズレが生じ、本来の力を発揮できなくなる懸念もあった。

「もったいない」。現状をそう思った長田社長に端を発して生まれたのが、これからの東京カンテイの道しるべとなる「パーパス/存在意義」「ビジョン/目指したい世界」「アクション/大切にする行動指針」(PVA)だ。

若手メンバーの疑問「パーパスって、なんだ?」

特に「パーパス」の策定へ、若手の声が求められた。若手社員5人に声がかかり、「パーパス委員会」が結成。メンバーは当時をこう振り返る。
「声をかけてもらったときは、とてもうれしかったですよ。会社全体に関わることを自分たちでつくるなんて、光栄なことだと思いました」
「若手発信で何かをつくる機会が、それまであまりなかったように思うので、意外でした」

さまざまな立場、考えを持ったメンバーが集まった。しかし、全員が共通して持っていた疑問。
「パーパスって、なんだ?」
分からなかったから、「パーパス」の文字を探して片っ端からピックアップした。どこにヒントがあるか分からない。とにかく各自が持ち寄った「パーパス」をもとに、その姿を掴もうとした。

時間を重ねていく中でも拭いきれない不安はあった。全部署が大切にしていること、抱いている想いを、自分たちですくいきれるのか?
ひとつも取りこぼさないようにと、常に意識していた。膨大なデータベースを持ち、不動産鑑定や査定、担保評価、土壌汚染調査をやっている東京カンテイってこんな会社――議論を続け、粗削りながらいくつかの「パーパスの前身」ができあがった。

「当時の僕たちには精一杯のアウトプットでした」。頭を悩ませたが、東京カンテイとは? を徹底的に考え抜いた期間は、思いがけず力を発揮する。
「次の段階で社外のコンサルティング会社が入ったとき、以前よりも議論が活発になっていると感じました。それはきっと、あの期間があったから。提案いただいたものに対し、“東京カンテイらしい”とか“ちょっと違う”とか、判断するための下地ができていたと思います」

不動産の価値をはかる“モノサシ”

会社の良い点、課題を思う点を一日かけてピックアップ・グルーピングしたことも

「支援の手が入っても、パーパスを決めるのはあくまで自分たちだという意識を持つことは心掛けていました」蓄えてきたものが、整理され、磨かれ、ひとつの結晶が見えてくる予感。その中で登場した“モノサシ”。
メンバーはすぐにピンときた。「これ、いいね」「不動産の価値をはかるのは価格、値段だけではない」長田社長のこの考えにも、“モノサシ”という言葉は違和感なく入ってきた。

ただし、言葉の置きどころ、使い方には検討の余地があった。
「例えば、前後に入れるキーセンテンスのひとつに“住まい選び”という提案もあったのですが、それは東京カンテイを表しているとは言えません。“住まい”は不動産の中でもかなり限られた範囲を指していて、当社の事業はそれだけをカバーしているわけではないのです」
「不動産業に携わる人の、1時間かかっていた仕事を10分で終わるようにしたい、正確な評価を提供して不安を取り除きたい。そこまで踏み込んだ表現にしたいという思いがありました」

そして完成したパーパスが、「不動産の価値を生み出す、新しいモノサシを創りつづける。」

“モノサシ”はあくまで道具だ。時代や人、場所によって変化していく不動産の価値を、お客様が納得してはかることができるよう、商品やサービスを提供していく。
ビジョンには、会社の原点にも通ずる「不動産を笑顔あふれるものにする。」を据えた。社会に必要とされる企業であるために、人間に必要不可欠な不動産を支え、生活者の皆さんに笑顔になってもらいたいという想いが込められている。パーパスは、ビジョンをどう実現していくのかを示した形だ。

委員会はその後、「パーパス・プロモーション委員会」に名を変え、メンバーを増やして活動を続けている。

新旧リーダー。「社員全員の業務とPVAはつながっていると伝えたい」

「PVAそのものは徐々に浸透してきた印象ですが、今後は、PVAから演繹的に物事が決められていくと良いなと思います。見直しが必要なこと、もっと伸ばしていけること、それらを個々が考える際の指針になっている姿が理想です」

PURPOSE:不動産の価値を生み出す、新しいモノサシを創りつづける。

VISION:不動産を笑顔あふれるものにする。

ACTION:誠実 共創 挑戦

最新の投稿

お問い合わせ