X

More Smiles

モアスマイルズ

Try
# 02

カンテイモバイルという発明
日本初のモバイルアプリが、お客様を机仕事から解放するTry

「不動産仲介業務の一部を、スマホでできたら」
客先から会社に戻ってPC作業、資料を印刷してまた外回りへ――
これが不動産業界では長らく当たり前の世界だった。
そこへ一石を投じるべく結成されたカンテイモバイルプロジェクト。
東京カンテイでモバイルアプリを開発するのは初の事業だ。新規事業担当をリーダーに、営業担当やシステム担当、社外メンバーも含めると最終的には総勢約20名のチームで、リリースまでの1年半を駆け抜けた。

支店での営業時代、名刺にQRコードを添えて自作の動画コンテンツへ誘導するなど、独自の営業スタイルをつくっていた。その発想力を買われて新規事業担当へ抜擢。かねてより必要性を感じていた、モバイルアプリ開発にリーダーとして取り組むことになった。
協働するメンバーのひとりに選ばれたのは、自身も仲介業者で営業を経験した、不動産営業担当。
「お客様と日常的に接している立場であることに加えて、前職での経験も生かして、とにかくユーザーにとっての利便性を追求したいと考えていました」

一方で、どちらもアプリ開発に対する知識はほとんどなく、開発業者とのやりとりには苦労した。
「普段自分のスマホアプリでできていたことが、実は当たり前ではなかったのです」
知識の少なさからコミュニケーションに苦労することもあったが、議論を重ねる中で、分からない専門用語などはその場でどんどん聞いていく関係性ができてきた。

「まだまだ紙の資料が営業の中心となっている業界だからこそ、このアプリがリリースできたら大きくシェアをとれる自信があった」
開発の各工程で、実際に会員のもとへ足を運び、機能や操作に対する要望を丁寧に拾い上げていった。
お客様の業務を変えたい。この思いが、支えとなっていた。

「せっかくつくるなら、お客様にとって本当に使いやすいものを」

カンテイモバイルの優位性は、自社の重厚なデータベースに基づく。
「ポチっとAI」では、対象となる物件の階数・面積・開口部の向きを入力するだけで、1979年の創業から蓄積された、マンションをはじめとする不動産データを学習したAIによって、推定価格が算出できる。ブラウザ上で使用するWebアプリではなく、端末の機能を活用できるネイティブアプリでここまでできるのは、世の中にカンテイモバイルだけだ。
物件を指定する動作ひとつとっても、データベースに緯度経度の情報まで持つ東京カンテイでなくては実現できなかった。住所を入力しなくても、端末の位置情報を利用しながら地図上で直感的に指定できる。

こうした機能は、いずれも1分とたたずにユーザーへ答えを提供する。
「営業の現場では、お客様からのどんな質問に対しても即座に答えられることが大切です」
カンテイモバイルが、商談時の「お守り」となるのだ。

東京カンテイとして初めて、契約業務に関わるサービスも提供している。不動産売買で電子契約が可能となる法改正へ、迅速に対応した形だ。
間違いが許されない契約業務。直前の仕様変更にも正確さを維持しながら着実に進行し、なんとか先行リリースに間に合わせた。

「今考えている最終版がSTEP3だとすると、先行リリースはSTEP1のフェーズ2くらい」
まずは利用シーンを具体的に示しながら、ユーザー数の増加に努めている。

「東京カンテイ」への信頼度は高い。ユーザーの増加は、機能の拡充にもつながる

「搭載したい機能はまだまだたくさんあります。東京カンテイの商品が増えていくように、カンテイモバイルもお客様のニーズを取り入れながら成長させたい」
業界の商習慣を変えることは容易ではない。だからこそ、不動産業界を裏方としてずっと支えてきた東京カンテイが取り組まなくてはならない。
アプリの機能が拡大していけば、不動産仲介業務でPCが不要となる日も夢ではない。仲介の枠を超え、リフォーム・リノベーションなどの他業種や、エンドユーザーと双方向でつながる姿も展望する。

「目指すは、なくてはならないアプリ」
先行リリースによってプロジェクトはひとつの区切りを迎えたが、カンテイモバイルはまだ歩き出したばかりだ。

最新の投稿

お問い合わせ